RubyOnBasis[00] 新人Railsエンジニア向け講座

What. これは何か

RubyOnBasisはRuby on Railsを業務に利用する新人Webエンジニアのための、Railsを使わないテキストだ。RailsエンジニアのためのテキストでRailsを使わないのは奇妙で逆説的に思えるかもしれないが、つまりこういうことだ。Railsはしばしば懸念されている通り最初に触るフレームワークとして複雑かつ高度すぎる。そこでこの講座ではWEBrickを使ってWebアプリを書きながらHTTPを始めとする基礎知識をキャッチアップしてRailsがどうやって作られて来たのかを理解していく。

あたかも漸近線のごとくテキストの内容はどんどんRailsの方へと近づいてはいくが、決して接することはない。にも関わらずテキストを終える頃にはあなたは遥かにRailsを理解できたと感じるだろう。

残念ながらこの講座で格好よくてゴージャスなWebアプリは作れない。代わりにちっちゃなWebアプリを完璧に理解して作ることが出来る。ここではscaffoldやbootstrapを始めとしたRails世界の魔法やおまじないを使わない

Who. 誰が読むべきか

このテキストの対象者とはRailsで初めてWebアプリケーションを書き始めた人たちだ。業務でも独学の趣味でも問わない。数行のコマンドやちょっとしたコーディングで実際に動く豪華なWebアプリを作って感動し、本格的にWebアプリを書き始めたって? 大歓迎だ。RailsからWebアプリを学び始めるのは別に問題じゃあない。ただ基礎の部分も少し抑えておくといいかもね、例えばこの講座はどうかな。

Why. なぜ読むべきか

特にWebやDBといった分野に触れたことがない初心者にとって、Railsはあまりにも抽象化されすぎている。ほとんどの初心者はRailsのコードを書きながらも、自分が書いているものが一体どうやって動いているのか理解できていないだろう。

例えばControllerとは何だろう? ActiveRecordはどうやってDBにアクセスしてるんだ? ユーザーがWebサーバに対してリクエストを送ったあと、どんな処理を経てブラウザにサイトが表示されてるの?

もし、業務としてRailsを触るなら、そして単純でつまらないコードばかり書いていく気がなければ、基礎的な部分から理解しておく必要がある。必ず近い将来にパフォーマンスの改善や不具合の調査、あるいは新機能の開発や仕様設計といった機会でそういった前提知識が必要となる。

そして何よりも、自分が普段使っているものの仕組みを理解することは楽しい。だよね?

How. どうやって読むか

それぞれの章ごとにサンプルコードとその解説がある。それをよく読んで理解した上でコードを変更して自分なりの機能を追加してみたり書き換えて動かそう。知らない単語はとりあえず検索してみよう。

アドバイスやサポートをしてくれる上級者がいることが好ましい。また、参考書籍を適宜書いていくのでそちらも可能な限り読んでほしい。それらはこのテキスト自体よりも価値がある。

Where. 環境について

Rubyさえ動けば良い。このテキストの主な対象はRailsを一度くらいは触ったことがある人である。もちろん、触ったことがなくても構わない。Railsが動く環境が既にあるなら必ずRubyも動くだろう。

文中で使用するRubyのバージョンは2.1.0p0。あえて最新ではなく比較的古いものを使う。理由はOS XLinux環境などで標準的にインストールされるバージョンがこの程度のものであるため。ただし可能な限り最新バージョンで動く、動かないといったコードは避ける。

When. いつから?

言うまでもなく、今すぐ始めよう。準備が整ったりまとまった時間が取れたり忙しい時期が終わるのを待つべきではない。今日は何か始めるには実にいい日だ。

次のチャプターへ進む >>